【体験談⑦】術後リハビリの試練。激痛の直立とレントゲン室で倒れた「迷走神経反射」の恐怖

闘病記

目次

  • はじめに
  • 術後1日目:ベッド上での「ささやかな抵抗」
  • 術後2日目:直立の壁と、レントゲン室でのアクシデント
  • 3日目の大きな一歩:支えられながらの初歩行
  • 4日目以降:一歩ずつ、日常を取り戻す作業
  • 術後のリハビリで学んだ「座ること」の大切さ
  • まとめ

はじめに

【これまでのあらすじ】
この記事は、大腸がんステージ3b体験談シリーズの第7回です。

前回の記事では、手術当日の「地獄の夜」の痛みと、尿管ステントの違和感について書きました。
👉 【体験談⑥】大腸がん手術後の目覚め。PCA麻酔連打の夜と「尿逆流」の衝撃体験

今回は、術後1日目から始まったリハビリの全記録です。激痛に耐えながらの最初の一歩、そして無理がたたってレントゲン室で倒れてしまったあのアクシデントについてもお話しします。

術後1日目:ベッド上での「ささやかな抵抗」

リハビリ担当の方が病室に来てくれました。 メニューはベッド上での足の曲げ伸ばし。
簡単に言えばなるべく腹圧がかからない、ストレッチの様なメニューです。

「たったこれだけ?」と思うような動作ですが、腹筋に力が入るたびに傷口が痛み、これだけで冷や汗が出るほどでした。

リハビリ以外の時間は、なるべくベッドを起こして**「座るような姿勢」**で過ごすよう言われましたが、これがまたキツい。
電動で起こせるベッドで最初に起こせた角度は**30度**その重力に耐えるだけで精一杯でした。

術後2日目:直立の壁と、レントゲン室でのアクシデント

1日目のメニューに加え、この日は「ベッド横に立つ」というミッションが加わりました。 一歩も歩かず、ただ「直立」するだけ。これだけで意識が遠のきそうになります。

まず、電動ベッドで起こせた角度が30度の私が座る為の姿勢を作るだけで一苦労!
どうにかこうにかベッドのふちへ座り3分程呼吸を整え、いざ立ち上げって激痛に耐え
30秒程度直立していると、めまいがし本日のリハビリは終了。

しかし、この日はこれだけでは終わらず、、、

私は最大のアクシデントに見舞われました。 術後の経過観察のためにレントゲン室へいき、それでレントゲン撮影のために直立してレントゲン撮影をすることになったのですが、迷走神経反射(めまい)を起こし、その場に倒れ込んでしまいました。

真っ白な視界の中、遠くで聞こえる大丈夫ですかの声で徐々に意識が戻ってきて、ぐるぐる回る視界に床が見えて**自分が倒れたんだ**と気づきました。

そのあとは、寝た状態でのレントゲンに変更し、撮り直しとなりました。

「自分は大丈夫」という過信が、術後の体には通用しないことを痛感した瞬間でした。

病室からレントゲン室への(車いす)移動の時点で、少しめまいがあったので、自分は大丈夫だろうと思わず、少しの変化でも看護師さんなどへ相談しておけば、こんなことにはならなかっただろうと、今になれば思います。

この日の電動ベッドの最大角度は**50度**あたりまで起こせるようになっていました。

3日目の大きな一歩:支えられながらの初歩行

3日目。ついにこの日が来ました。 リハビリ担当の方に支えられ、点滴棒を相棒にして、ようやく「歩行」に挑みました。 ベッドの縁に腰掛け、慎重に立ち上がり、一歩を踏み出す。
病院の床を足裏で感じる感覚は、これまで当たり前だと思っていたことが、どれほど特別なことだったかを思い出させてくれました。

この日はリハビリ担当の方とベッドの周りを10歩程度歩くことに成功し、夕方には自主的なリハビリで**1時間程度はベッドのふちへ座り**過ごすことができた1日でした。

4日目以降:一歩ずつ、日常を取り戻す作業

4日目からは、少しずつ自力で歩く距離を伸ばしていく段階に入りました。病室を出て廊下1周(約100m)を「無理のない範囲で」歩いてみることになりました。

1周目は問題なく歩けたのですが、気合で2周目を歩いている途中で心拍が上がり、
目の前が暗くなりそうな感覚になり、2日前に倒れた時みたいなってもいけないと思い、付いてきてくれていたリハビリ担当の方に**やばいかも**と言い、手を借りて病室へ戻りました。

ただ、少しでも早く回復したい一心で、自主リハビリでは廊下1周を歩く→病室で1時間程度休憩→廊下を1周歩くを寝るまで繰り返した1日でした。

術後のリハビリで学んだ「座ること」の大切さ

「寝ているのが一番楽」と思っていましたが、病院からは常に「起きて座るように」と言われました。
座る姿勢が内臓の動きを助け、回復を早める。 リハビリ時間以外も、ベッド内でいかにもがいて動くかが、退院への近道だったのだと今は分かります。

まとめ

リハビリは、自分との戦いでした。
「少しでも早く回復したい」という焦りから無理をして倒れてしまいましたが、そこから学んだのは「自分の体の声を聞くこと」の大切さです。
焦らず、でも着実に。リハビリの一歩一歩が、確実に日常へと繋がっています。

次回は、リハビリが進んだ後に待っている、もう一つの試練。体に刺さった様々な「管」が抜ける時の痛みと、あの驚きの解放感についてお伝えします。

👉 次の記事:【体験談⑧】尿管ステント・バルーン・ドレーン抜去!抜ける時の痛みと「管からの解放」の全記録

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